皿の選び方

今回は水墨画で使用する皿(絵具皿)についてです。

サイズと材質の観点からそれぞれのおすすめをお伝えします。

お勧めの材質について

小皿は大きく「プラスチック」と「陶器」がありますが、プラスチックより陶器がお勧めです。

それぞれのメリットデメリットは

メリットデメリット
プラスチック・軽い
・落としても割れない
・軽すぎる
・洗いにくい
陶器・洗いやすい
・安定している*
・割れる

*筆で墨をとる際に軽いと筆と一緒についてきてしまって使いづらいことがあります。

 

私のお勧めはやはり陶器です。

上記の表では安定して使えると書いていますが、使い勝手がいいからです。

絵具皿から筆で墨をとったり調墨したりするのですが、描いてるときは片手で扱うことが多いです。

そこでプラスチックのような軽い素材だと筆と一緒に動いてしまうこともあります。

さらに表にありますように、洗う際に陶器の方が墨を落としやすいです。

ですので、陶器の方が描写の邪魔にならずに使うことができます。

 

お勧め形状について

さて、重要なのが形状です。 最近の100均は優秀で小皿一つとってもいろんな種類があります。 「どんな皿にすればいいの???」 という人のために絵具皿に向いている形状などの抑えるポイントをお伝えします。

【サイズ】

サイズは大体直径8~10cmくらいでOKです。 (必ずこのサイズじゃないといけなことはないですので、扱いやすい大きさでOKです。)

 

【広浅のさら】

比較的あまり深くない広く浅いもので大丈夫です。 調墨や筆をならしたいですので、深いタイプのものはあまりお勧めできません。

 

【内側(見込み)に段差のないもの】

皿によっては皿の内側に凹みがあるものがあります。ここに墨がたまったり、汚れたりすると使いづらいですので、これがないものがおすすめです。

 

【色は白】

色の濃さなどわかるに越したことはないですので、白い皿がよいです。

理由は簡単で墨の濃淡を見やすいからです。

※キャラ物は避けたいけど。。。
色はもちろん白がいいですが、 推しのキャラクたーがあり、その方がテンションが上がるならそちらでもOKです(笑)
(まずは水墨画に触れてほしいですので♪)
また調墨はいずれにしても一度紙に書いて色合いを再度調べることは多々あるので、皿の上の色だけで全て決める必要はないですので、「キャラ物の皿が使いたい!」という方は遠慮なくお使いください!

 

【形】

わたしは、写真や動画にも映り込んでいますが「陶器の丸皿」を使うことが多いです。

が丸でないといけないかというとここも特に指定はないです。

また、教室では、壊れず持ち運べる点と利便性からプラスチック性のパレットを使っていますので、絵の具のようなパレットが良いという方はそれもよいでしょう。

余談)ネットで買うか?近くで買うか?

ちなみにネットでもお皿は売っています。  が、

・送料がかかる
・ロットがちょっと多い

こともありますので、近くの量販店や100均での購入も選択肢としては大いにアリです。

あまり送料にこだわらない方は

ニトリの皿は単価も安く数量も4枚から注文もできますので、家から出たくない方には比較的お勧めかもしれません。
(2024年末時点)

ニトリの私の使っている皿はこちら

その他の用途別の皿

調墨皿(ちょうぼくざら)

水墨画を描く際に、「調墨」を行います。

ざっくりといいますと一筆で濃淡のある表現をおこなうための準備を皿で行うのですが、そのための皿です。

さらに墨を取るのではなく、皿の上で筆をぐちゃぐちゃ動かすので、写真の左上のような通常の絵皿より一回りほど大きめの皿がお勧めです。

 

筆洗(ひっせん)

筆洗という言葉はあまり耳慣れないかもしれません。

筆を洗うための皿です。

ですので、深めで水がたくさん入るものがお勧めです。

以上筆の選び方についてでございました。

お役に立てば幸いです。

さらなる質問などあればお気軽にフォームからご連絡くださいませ。