コラム

描き始めよう

超初心者のためのオンライン講座ゆうすいです。

さて、まずは必要最低限の道具をそろえましょう。

まだの方はこちらからチェック

道具は、揃いましたか?

それでは行ってみましょう。


このような方向け

さて、道具はそろえたけれど、どこからどう描き始めていいか?

そんな方のためのコンテンツです。

you tubeやネット検索をすれば

「〇〇の描き方」

「○○の表現技法」

とかは結構出てくるかと思いますが、

「筆にどれくらい墨つけてるの?」

「水ってどのくらい使ってるの?」

とか、細かいところって意外と見えません。

私のように慣れてる方目線ですと、「慣れるしかないよというしかない部分」でも実際あります。

しかしながら、それでも写真やテキストを使って

これから始める方が

「だいたいこんな感じか!」

と分かるだけでも格段に描きやすくなると思いますので、

とりあえず、道具を用意して、次はどう描けばいいんだろう?

という方のために

・筆の使い方
・描き始め方

などなどお伝えします。


描く準備

ここから最低限の道具を並べてると仮定して進めていきますね。

まずは道具の配置はこんな感じです。

準備① 各所に水を用意

①-1 線筆に水を入れる。

写真のようにまぁまぁがっつり注いでいただいてOKです。

 

①-2 写真”皿b”に水を少し注ぐ

こちらは、濃い墨(濃墨)用なので、墨の分量を多くするために、水は少しだけ入れます。

 

①-3 写真”皿c”に水を多めに注ぐ

こちらは、薄い墨(淡墨)用の絵皿となります。

ですので、水を先ほどよりも多めに注ぎます。

 

手前が淡墨用の皿:多めに水を注ぐ

なんでこんなに皿がいるかは後程説明しますね。

②筆を湿らす

筆はいったん水差しに入れられるなら入れててOKです。

※筆を入れっぱなしにしない場合は、軽く水を切って筆置があれば、筆置などにおいておく。

※もしも面相筆(極細筆)をご自身でおもちの場合はつけっぱなしはやめてください。(筆の自重に負けて、毛が曲がる可能性があるため)

 

③ 絵皿に墨汁を入れる

最初の一覧写真の”皿a”に墨汁を注ぎましょう。

量は写真の程度で十分です。

皿なみなみに注ぐ必要はありません。

※いれたら、墨液のボトルのキャップは、しっかり締めて置いておきましょう。(結構重要!)

 

④ 紙を敷く

これから描く紙を引きましょう!

いわずもがな(笑)

※紙を引く前に!※

下敷きが濡れたりしていないか確認しましょう!特に、2枚目以降や清書のときは、下の新聞紙などが墨が残っていると、紙が汚れてしまいます!

 

軽く手で伸ばしてあげるとよりよい

いったん準備はこれで以上です。

(簡単でしょ!?)


濃い墨と薄い墨を作る

先ほどの準備の延長ですが、濃い墨(濃墨)と薄い墨(淡墨)を作ります。

濃い墨(濃墨)を作る

まずは、原液から墨を筆でとります。

注意点①
筆が洗筆に使っていますので、洗筆から筆を抜くときは、しっかり水を切って使いましょう。

注意点②
ポイントとして、筆をべったり原液の皿(皿a)につけるのではなく、右の写真fのように、毛先で軽くとるようにしましょう。

 

▲筆を取るときは、水をふちできる▲
▲写真f 毛先にだけ墨をつける▲

step1 筆の先で墨を取る

step2 皿bに墨を混ぜる

これで濃い墨(濃墨)は完成です。

薄い墨(淡墨)を作る

濃い墨(濃墨)を作った筆のまま、皿cにつけて

薄い墨(淡墨)も作ります。

注意点
(元々皿cは水が多いですので)この時原液から皿cにつけてもいいですが、はじめは慣れないと思いますので、濃淡をはっきりつけるのであれば、濃い墨(濃墨)の皿から墨を取って薄い墨を作りましょう。

 

ここまでやるとこんな状態になります。

ここまでして

・(原液ではない)濃い墨(濃墨)用の皿 :最初の道具一覧写真 “皿b”

・薄い墨(淡墨)用の皿 :最初の道具一覧写真 “皿c”

を作ったのは、作品を描く際に墨で濃淡を出すためです。

↑太い竹を濃い墨、細い竹を薄くすることで、遠近ができて絵に空間や立体感を出すことができます

色の使い分けについてはこちらにも説明しておりますので併せてみてみてください。


さっそく描いてみよう

準備ができましたら、早速描いてみましょう。

▼筆の持ち方はこちらで解説してるよ▼

墨を取って線を描く

まずは濃墨をとっていろいろ描いてみましょう。

直線でも曲線でもいろいろ描いてみてください。

【ポイント】

筆をそのまま絵皿でとって、紙にもっていくと、水分を含みすぎていて、ジトっとしてしまうことがあります。

そのような場合は以下の2点を抑えるとよいです。

*穂先だけに墨をつける*

筆の毛を全部つけると水分が多くなりすぎますので、イメージとしては、5~7割程度を絵皿につけるイメージです。

(太い線を描くときはまた別ですので、ケースバイケースです!)

*皿のふちでかるく水を切る*

もう一つは、皿のふちで軽く水を切ります。

もしくは、後程説明しますが、いらない紙で先に軽くふき取るのもありです。

淡墨で影などを表現してみる。

ある程度次は、薄い墨を使って影や遠いものを描くなど表現してみましょう。

先ほどの竹の画像ですと、細い竹は薄い分奥行きが出ているかと思います。

 ▼濃い墨と薄い墨での作画例▼

〇イカ

▲濃い墨だけ▲

濃い墨(濃墨)だけで輪郭線を描きます。

筆圧を変えるて太い細いを表現する分が難しいですが、体は、太い筆、足は細~中の筆を使うと描きやすいです。

▲後から淡墨を描き足す▲

淡い墨(淡墨)で今度は、影を表現しています。

こうするだけで絵に立体感が出てるのがお分かりいただけるかと思います。

遊びで足の吸盤もう薄い墨(淡墨)で表現しています。

〇だるま

▲濃い墨だけで描いた時▲

目や、目立たせたい顔のパーツ、あと輪郭線は、濃い墨(濃墨)ではっきりと描きます。

▲薄い墨を足すとこうなる▲

福の字や虎の柄は、濃い墨でもありです。

ポイントは、下の影です。影を足すだけで、絵に空間を感じることができます。

2つ作画例を紹介しましたが、ポイントは同じです。

・輪郭線、強調したい部分は、濃い墨(濃墨)で表現

・影、奥のオブジェクトは、薄い墨(淡墨)で表現

作例のイカやだるまをご覧頂いてもお分かりいただけるかもですが、淡墨を使うだけで作品の感じが変わることがお分かりいただけるかと主追います。

もちろん、色の使い分けはこうじゃないといけないわけではないですし、ほかにも自由な発想は可能ですが、始めたばかりの際は、これを意識するだけで全然変わると思いますので、是非試してみてください。


【予備知識】使った画仙紙は使いまわす。

使った画仙紙は、意外と余白が残っていることが多いです。

このような紙は、水切りや色合いの確認に使うことができますので、是非残しておきましょう。

使った紙は4つ折りにして皿、筆の近くにおいて、水気を切る際や色を藍確認に使うと便利です。

▲いらない紙は、いいサイズにおって▲
▲筆の墨の水気を切るなどに使える▲

はじめのうちは自由に描く

初めのうちは筆になれながら適当に描いてみましょう。

よくあるアニメや漫画のキャラクターでも、ドラ〇もん とか アン〇ンマン とかでもいいですし。

部屋にある何かでもいいです。

まずはなんでも自由に描くこと自体が練習になりますので、いろいろ描いてみてくださいね。

被写体についてはこちらでも詳しく述べてますのでよろしければどうぞ


おかたずけ

最後におかたずけが必要ですね。

・新聞紙や下にひいていて汚れた紙は捨ててOK

汚れた新聞紙は捨ててOKです。

次回使いたい場合は、汚れてないものを取っておいても全然OKです。

 

・下敷き

下敷きを使っている方は、汚れてる場所だけ濡れたティッシュなどでふき取っておきましょう。

濡れてティッシュでも取れない汚れは、乾燥すれば作品に大きな影響はないので、OK

 

・筆は「水」であらう。

筆は基本的に水洗いです。

書道で原墨を使って書いていた時よりも、墨と水を混ぜて使っている分、墨も落としやすいと思いますので、洗いながら、墨がちゃんと落ちるまで流しましょう。

 

・皿や洗筆は「石鹸」で洗ってOK

皿や洗筆は石鹸で洗っていただいてOKです。

汚れが残らないようにしっかり洗いましょう。

 

・画仙紙(余った紙)

真っ黒になっていない紙(水切りや色調整に使えそうなもの)は残してもらってもいいですし、不要と感じたら作品以外は捨てていただいてOKです。

(余談ですが、例えば、直線でも何らかの作品でも練習してる際は、自身の変化をセルフチェックするために、数枚残しておくこともありです。)

以上これで片付けまで完璧ですね。


最後に

今回は、

「道具をそろえた」あと、さぁどうしたものか?

どう描けばいいのか?

どう始めればいいのか?

「そんな方々にすこしでも気軽に始めてほしい♪」

「このサイト見ながら、自分でも楽しんでもらいたい!」

という気持ちで、このスタートアップな記事をご用意しました。

ですので、かなりの長文となってしまいました。ここまでお読みお付き合いいただいた方には感謝です!

是非いろいろ描いて水墨画を楽しんでみて下さい♪

わかないことやご質問はお気軽にお問い合わせください。

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