点を描いてみよう
水墨画の表現はいろいろ
水墨画は言わずもがな筆を使って絵を描きます。
この筆を使って描くというだけなのですが、
鉛筆やペンなどで書くものと違い点や線を描くというだけでもいろんな表現が可能となります。
ここでは、筆で描くということの特徴と初心者でもすぐにできる
簡単な点の表現方法についてお伝えします。
併せて読みたいお勧め
鉛筆、ペンとの違いから見る筆の特徴
「点」についてお伝えする前にもうひとつ。
当たり前と思われるかもしませんが、鉛筆やペンと筆の違いは筆の「固さ」です。
鉛筆で書くような力加減で筆を描いてしまうとぐちゃっとなってしうことは想像できるかと思います。
ふつうに線を描く場合も「力加減」が必要になりますので、「水墨画は生き物」と私は表現しているのですが、
まったく同じ線を引くには、技術が必要になりますし、逆に筆に任せた独特の線の描写が可能になります。
点を描く
今回は「点」のを描いてみましょう。
ペンや鉛筆で点を描くとただの点「・」ができますが。
筆ではいろんな点が書けます。
穂先毛先で描く点 ~点その1~
穂先に軽く墨を含ませて穂先だけでホンのすこし「ちょん」と紙に触れるように描くのが先の写真の点(写真右)です。
水分が多すぎたり、紙に触れている時間がながすぎたりすると写真左のように、どっとが大きくなります。
たとえば、梅の花を表現する際の雄しべの部分を表現するときなどに使えます。
画像を見ていただいてくとわかりますが、一つひとつ点ですが、それぞれちょっとずつ形が違います。
こういったところも水墨画らしさ、水墨画の楽しい部分です。
穂先で描く点 ~いろんな点~
上の写真は少し醜いかもしれませんが、いろんな種類の点を描いています。
(ほかの点なども随時更新していきますね。)
筆のおき方ひとつで、いろんな形ができます。
(上から)
・穂先を軽くつけてでてくる点
・穂先の毛先だけを落として「丸」を表現する点
・筆全体を倒してできる点
です。
またこれらは、三墨法(詳しくはこちら)を使った筆で描くとまた新しい表現となります。
点一つでもいろんな表現ができるのも水墨画の楽しい部分ですので、いろいろと試してみて下さい。
練習例
別で紹介しています「線の描き方」と今回の点を組み合わせて描くことができますので、是非試してみてください。
点を使うのは、梅の花のしべの部分です。
「線の描き方」 の曲線、直線と組み合わせて花を表現することができます。
以上今回は点についてお伝えいたしました。
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