濃淡で葉っぱを描いてみよう
側筆で濃淡のある線を描こう
今回の記事は
「線」や「点」の描き方にある程度慣れた方への記事となります。
▼この記事の前に読みたい▼
→「線を描いてみよう」
→「点を描いてみよう」
をまだ見てない方は、是非先にこちらを先に読んでみることをお勧めします。
筆にはいろんな使い方があります。
「線を描いてみよう」でお伝えしましたように、
普通に線を描くこともあれば、絵を描くとなると筆ひとつとってもいろいろな表現方法があります。
①普通の直筆
②側筆
③その他 例)割筆
という形で本当に様々な表現方法があります。
今回はテーマにあります側筆についてお伝えいたします。
●側筆って?
直筆とちがい側筆は筆のサイドを使います。
筆のサイドを使いますので、太い線などを描くときにはとても便利です。
側筆や、直筆などの直線で描く作画で最もわかりやすい例が「竹」です。
竹の幹は、側筆駆使して描くことができます。
●側筆と濃淡を組み合わせると最強!?
最強というのはすごく語弊があるかもしれませんが、
側筆で濃淡がきるようになりますと表現の幅がぐっと広がります。
線で描いた葉っぱ
側筆で濃淡を使って描いた葉っぱ
先述の竹の葉や芽の双葉の葉はシンプルな側筆ではないですが、筆の面を使うことで表現することができます。
〇没骨法
※このように、輪郭を線で描かずに、筆の面を使って塗った部分で表現画面に形と色を同時にあらわすという技法のことを「没骨法(もっこつほう」と言います。これについては、また別の機会に説明しますね。
●一筆でどのように濃淡を表現するか
それでは、側筆で濃淡をどのように出すかをお伝えします。
①まず準備として淡墨(薄い色の墨)と濃墨を作ります。
②まず淡墨(薄い色の墨)を筆にとります。
写真のように、いったん筆全部にしみこませるようなイメージです。
ただここまでつけると水分を多く含みすぎるので、皿のふちである程度水分を切りましょう。
③次に筆の先のほうだけに濃い墨をとり描く。
穂先に濃い墨をつけ、後は側筆で描くだけです!
※濃い墨は、先に軽くつけるくらいで大丈夫です。しっかりつけてしまうと、筆が濃い墨で染まってしまい、描いた際にただの濃い墨だけの線がでてきてしまいます。
※つける量によって微妙にグラデーションが変わりますで、何度か練習してみると自分のイメージに近い表現ができるようになってきますよ。
1~3の手順で準備することで筆の先の方は濃ゆい黒手元の方は 薄いグレーになります。
※この色の差が大きいと間が混じって筆の中間が濃い墨と薄い墨の中間色になります。
言うは易しで少しコツはがありますが繰り返し試してみて是非マスターしてみてください。
●作品例
先にお伝えしましたように、この方法を知っていますと作品の見せ方に幅ができます。
以上お読みいただきありがとうございました。
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