コラム

絵の上達法 ~その1~

水墨画を始めると一緒にぶつかる壁

よくある質問として

「どうやったら絵を描けますか」

という質問があります。

小さなころからいろんな人を見てきましたけど、皆さんの考えているように小中学校のころから絵がうまい人というのはいました。

そう思うと「才能」とか「センス」という言葉で片付けられてしまいそうですが、実はそんなことはありません。

そもそも小さい子のうまい絵というのは、周りと比べてうまいというぐらいがほとんどです。

(もちろん世の中広いので一部天才は存在しますが)

では、どうやったらうまく描けるか?

今回はそんな「絵の上達法」についてわたくし目線でお伝えいたします。


たくさん描く

この答えがすべてではあるのですが、一番嫌われる答えでもあります。

これは絵を描くことに限ったことではなく、

サッカーでずっとボールを蹴るように

野球でなんども素振りをするように

最初はまずは筆と墨で何でもいいから描くことが必要です。

「たくさん書くだけでうまくなるのか?」

と思う方もいるかもしませんが、まずはとりあえず描いてみる。それに尽きます。

分かりやすい例でいうと

長く連載している(長くなくてもいいですが)漫画など見てみるとよくわかります。

デビュー時の1巻と最終巻(最新巻)を比べてみてください。

スラ〇ダンクや
ワン〇-ス
といった名作も

(怒られることを恐れず伝えますと)

1巻で出てくるキャラクターと 最終巻(最新巻) で出てくる同じキャラクターは、違います。

(一緒ですが画風とかクオリティが確実にレベルアップしています。)

絵が格段に良くなっていっているのがわかります。

ですので、まずなんでもいいからたくさん描いてみるこれが大事です。


まねる

いくら描けばいいといっても今度は

「じゃあ何を描けばいいのか?」

という質問をいただくことがあります。

あまり親切な回答でははないですが

「描きたいものを描く」

これでいいと思っています。

例えば

・漫画が好きならば漫画

・好きな動物

・好きな映画のシーン

・好きな絵

・好きな写真

何でも構いません。

今は便利な世の中でグーグルで検索すれば画像はいくらでも出てきます。

元の画像は水墨画でなくても大丈夫です。

まずは好きなものを描いてみる。

それでOKです。

※この何を描くかについてはまた改めて記事にしたいと思います。


水墨画のモデルの作品を探す

どうせ水墨画を描くなら水墨画を見ながら描きたい!

そういう方もいらっしゃるかもしれません。

これもわざわざ最初に本を買う必要はありません

例えば「トラ」を描きたいなら

ネットで

「トラ 水墨画」

と検索してみてください。

いろんな水墨画の虎が出てきます。

この検索のいいところは

「いろんなテイストの作品がでてくるところ」です。

(画像によっては、多少画質に難点があるという弱点はありますが。)

メジャーな画材(虎とか猫とか風景とか)

検索すると本当にいろんな作品が出てきますので、

本格的な作品も出てくれば

「あ、これなら描けそう」

「これ描いてみたい」

というのが見つかるかと思います。

そういった画像を参考に描いてみるとよいです。


水墨画ならではの書き方

さて、今回は、絵の上達法をご紹介いたしました。

ただ、あくまで絵の上達法であって水墨画での上達法はまた別の話になります。

(「うまい絵を描きたい」「思った通りの絵が描きたい」と思ったらやっぱり慣れも必要というわけです。)

具体的な表現法を知ると更に絵の幅が広がります。

特に筆を使う水墨画は鉛筆やペンと違い線を描くにもいろんな書き方があります。

水墨画の表現方法などもこちらのページにまとめていますで是非試してみてください。


記事で分からないことや

水墨画で分からないことがあればお気軽にお問い合わせください。

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