節目描きで鷹・鷲を描いてみよう★下描き無料DLあり★

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今回は「節目描き(ふしめがき)」という技法を使って鷹・鷲の描き方の紹介をします。
もともと「節目描き」を体験してもらうためにどんな題材を提供しようかと考えたときに、描きごたえや達成感もあるもの、そして、節目描きと比較的相性のよさそうな題材ということで、今回は、鷹・鷲を例に挙げようかと思います。
そもそも節目描きとは?
まずは節目描きについての解説です。
節目描きとは、にじむ画仙紙を使い、隣り合う薄墨~中墨の面の境目が白く抜ける性質を活かす描法のことです。
図と併せて説明すると、



一番左から順にですが、例えば、ひれを描いています。
そのあとに、2枚目のように、重ねてウロコを描いています。
これを描く際に、実は、重ねて描いているのですが、紙と水の特性によって、ウロコとウロコの間が白くなっているのがわかるかと思います。
この白っぽい境界線の発生を利用して、描く技法が節目描きです。
これを繰り返すことで3枚目のように、ウロコを表現したり、今回の題材のような羽を表現することも可能となります。
▼節目描きで鷹・鷲を描く▼
描き方は基本的に
①輪郭線を原墨(墨汁のまま、磨ったままの墨)で描きます。
②その輪郭線に合わせて体毛、羽を描く
ざっくりではありますが、この2ステップで描けます。
簡単にしている分、ちょっと繰り返しが多いですが、集中していると(多分)あっという間かと思います(笑)
※さらに、今回の作画は動画もそうですが、アウトラインは下描きに沿って描けばある程度形になりますのでより取り組みやすいかと思います。
【節目描きの際のポイント】
基本的には原墨より薄ければいいので、それより薄い墨ならOKです。
わかりやすいように淡墨とお伝えしますね。
事前に淡墨を作って、あとは、羽を一枚一枚埋めていくという形になります。
●墨の量が、、、
事前に墨を作って描く利点の一つは、ある程度初心者の方でも事前に好きな墨の濃さを決めて、それを使い続けることができる点にあります。(都度都度調節する必要がない点)
ただし、今回は描くサイズによっては、墨が途中で足りなくなる可能性も十二分にございます。
そんな時は、気にせず水と墨を流して、作り直してOKです。
もちろん、その際に別の紙などに書いて色合いの調整をするといいですが、あまり神経質にならなくてもOKです。
実際今回の動画の羽も、都度水を足したり、墨を足したりしているために、微妙に濃くなったり、薄くなったりしています。
が、個人的にはこれはこれでいいと思っています(笑)
もちろん、
「こう描きたい」
という気持ちは大事です。
私が言いたいのは、「あまり神経筆にならなくてもよい」ということです♪
羽一つ一つを楽しく描いていきましょう♪
【下描き無料ダウンロード】
動画にありますように、動画では下書きを使って描いています。
今当サイトをご覧の方に特別に、下書きを無料で配布いたします。
サイズは、ご自身の描きたい紙に合わせて調節して使ってください。
※使う際のポイントですが、下書きを使うのは輪郭線(アウトライン)までにして、節目描きで、羽を描く際は特に不要ですので、下書きはとってしまいましょう。
(羽は水分量が多いですので、紙がペタッとくっついたり下書きの色が移ってしまったりするからです。)
※クリックすると画像開きますので、右クリックや長押しなどで保存してお使いいただけます。
※こちらの下書き素材は、阿喜(AKI)によるオリジナル作品です。
個人での練習や学習目的でのご利用は自由ですが、無断転載・再配布・商用利用はご遠慮ください。悪質な利用が判明した場合は、相応の対応をさせていただきます。不明点がある際は、お問い合わせください。

