はらい と かすれ でかっこいい馬を水墨画で描いてみよう

この記事を描いているのは、2025年10月となります。
来年の干支は午年(馬)ですので、水墨画での馬の描画法についてご紹介します。
今回も、水墨画になれない方でも比較的取り組みやすい方法をご紹介していますので、是非チャレンジしてみてくださいね。
難しい技法は不要:今回の馬が簡単な理由
今回のポイントは、
三墨法などの技法は不要という点です。
基本的には
・原墨:墨をすったままの墨
と
・淡墨(たんぼく):墨をちょっと薄め墨
この2色(厳密にはところどころ上記の間の濃墨(のうぼく)も使いますが)で描くことができます。
ので、調墨が苦手な方でも比較的気軽に取り組むことができます。
【動画で説明】
大体20分程度の動画です。
描いているところをほとんど割愛することなく描いていますので、よろしければ一緒に描いていきましょう
描くときのポイント①
動画内でも触れていますし、タイトルにもありますが、今回のポイントは「かすれ」です。
このかすれの出し方は結構人による部分がありますが、基本的には2つ方法があって
①おもいきりよくはらう こと
と
②筆の水分を抜く(乾筆{かっぴつ})で描く こと
があります。
それぞれ説明しますね。
①おもいきりよく”はらう”こと
紙と筆のが触れている時間が長いほど、筆の水墨は紙にしみ移ります。
細かい部分は、慎重に筆を動かしたくなりますが、おもいきりよく「はらう」ことで、擬音表現で申し訳ないですが、シュッ とした線を描くことができます。
②筆の水分を抜く(乾筆{かっぴつ})で描く こと
上記に近い考え方ですが、紙が水墨を多く吸収することでシュッ とした表現、かすれたような表現が難しくなるのであれば、極端な話、筆から水分を抜いてしまえばよいです。
描く前に、不要な紙や汚れてもよい布で筆の水分をとってあげましょう。
そうすることで、シュッとしたはらいがしやすくなり、かすれた表現がしやすくなります。
まとめ
簡単ですが、動画と併せての馬の描き方のご紹介でした。
メインは動画ですので是非チェックしてみてくださいね。
わかりにくいことや、質問があればお気軽にお問い合わせからご質問ください。
今回は、簡単に水墨画で「かっこいい馬」を描く方法をお伝えしました。
繰り返しになりますが、ポイントは、
複雑な濃淡の調整を避け、濃い墨と薄い墨を使い分けること、
そして「払い」の動きを意識して躍動感を出すことです。
この簡単な2つのポイントを押さえて、ぜひ勢いのある水墨画にチャレンジしてみてください!




