【報告】山口県常栄寺雪舟庭に招待いただき水墨画教室

はじめに
山口県にある「常栄寺」というお寺をご存じでしょうか。
観光名所のひとつとして名を知られていますが、その理由の中心には「雪舟庭」の存在があります。
常栄寺と調べると「常栄寺雪舟庭」としてセットで紹介されるほど、密接な関係を持つ場所です。
この雪舟庭は、室町時代に大内氏二十九代・政弘が、画聖 雪舟に命じて築庭したと伝われています。
雪舟といえば、水墨画の歴史の中でも特に象徴的な存在であり、私にとっては“大大大先輩”にあたる人物です(笑)
そんな雪舟ゆかりの場所で、せっかく筆をとり、水墨画をお伝えする機会をいただいたので、そのご縁と体験を、記録としてここに残しておきたいと思います。
常栄寺雪舟庭という空間
常栄寺の雪舟庭は、池泉と枯山水が同居する独特の構成をもつ庭園です。
実際に足を運び庭園全体を堪能させていただきました。
庭全体も楽しむことができますが、私はついつい苔やら岩やらにも目が行ってしまいます(笑)
(苔を見て「きれい」と思ってしまうんですよね)

余談はさておき、独特の空間で、この環境で水墨画を描くとより一層楽しめる、深く感じ取れる、素晴らしい場所でした。
教室開催について
今回の体験教室は、2025年11月19日と26日の2回にわたり開催しました。
日本人の方を中心に、海外の参加者の方も加わり、国際的な雰囲気に包まれた会となりました。
通訳の方も入ってくださっていましたが、自身の言葉で伝えることが重要と考えておりますので、できるだけ私自身も英語で伝えられる部分は伝えさせていただきました。
(とはいえ、みなさま日本語を深く理解されており、日本語でもある程度理解されておりました(笑))
企画の詳細は伏せますが、とても貴重なご縁から実現した本当にありがたい機会でした。
題材と構成について
体験会の題材は、実勢に雪舟庭にお伺いする機会も別途頂戴しそこを歩き、場所の空気を感じながら創作させて頂きました。
開催前に常栄寺を訪れ、庭の静けさや石組みのリズムを身体で受け取ったことが、題材や教室の構成を考えるうえで、大きな手がかりとなりました。
せっかくこの景色を味わってから描くとのことでしたので、構成も雪舟庭によせて考案しましたし、ただ技法を学ぶだけではなく、目の前の空気や時間を感じてもらいながら筆を運ぶ。
そんな「体験としての水墨画」をお届けできるよう意識しました。
参加者の声と、その学び
体験中は自然と集中の空気が生まれ、筆をとる時間が静かに流れていきました。
想像以上に前向きのお声をいただき、教室出来るだけでもありがたいのですが、直接お喜びの声を頂けたことは大変にありがたかったです。
※このブログの後半にアンケートも一部記載いたします。※
特に印象的だったのは、参加者の皆さまが“それぞれ違う学び”を持ち帰ってくださったことです。
ある参加者の方は、水と紙の関係性からチームビルディングの本質を感じ取ったと話してくださり、文化体験が人の思考に新しい視点をもたらす力を改めて実感する時間となりました。
私の所感
雪舟ゆかりの地で筆をとり、そこにいる方々に水墨画をお伝えするという経験は、言葉にしきれないほど光栄で、ありがたい時間でした。
今回の体験が、参加された方にとって小さな種となり、日々の生活や仕事の中で何かの気づきとして芽を出してくれたら嬉しく思います。
常栄寺雪舟庭という場の力、そしてこの機会を繋いでくださった方々に、心より感謝申し上げます。
■ 当日の教室風景写真



■ お客様の声(アンケート画像掲載予定)












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