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(お知らせ)

【報告】2024年9月 水墨画教室 in 福岡

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

福岡では9月中旬を過ぎてもまだまだ暑い日々が続いておりますが、先日も福岡で定例の教室を開催しました。

当日は天候が不安定で、一時的に豪雨や雷がありましたが、そんな中でも参加者の皆さま全員が足を運んでくださいました。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです♪


●基礎に戻る

前回の教室では、皆さんのリクエストもあり、少し遊び心を加えた内容として、長澤蘆雪氏の犬の模写を行いました。

前回の教室の様子や参加者の声はこちらでご覧いただけます。※

今回はそれに対してというわけではないですが、新しい参加者(水墨画完全初心者)もいらっしゃるので、より基礎的で簡単に描けるテーマを選びました。(もちろん楽しさを大事にして退屈にならないように工夫しました。)


●今回のテーマは…

大文字草です。

「大文字」と聞くと、私はつい有名な「大文字焼き」を思い浮かべてしまいます(笑)。

話が少しそれましたが、皆さんは「大文字草」をご存じでしょうか?


↑こんなお花です。

実は、花を描きたいというリクエストもありましたので、9月から11月に咲く花を探していたところ、この大文字草に出会いました。

決して大きな花ではなく有名な花でもないですが、サイズはタンポポほどで、品種によって異なりますが、花びらの形が特徴的で、2枚が飛び出しているユニークな形が面白いと思い、今回のテーマにしました。

※見方や描き方で線香花火のようにも見えてかわいいとも思ってこれにしました(笑)

 


●直線と三墨法

水墨画の基本といえば、まずは「直線」ですね。

しかし、これが意外と難しく、簡単そうに見えても線一本で味や雰囲気が変わる…そんな奥が深いのが水墨画です。

ただ、直線だけを練習すると退屈なこともあるので(笑)、今回は(直筆という描き方による)直線と曲線をベースにしつつ、水墨画らしい「三墨法」も取り入れた作画テーマにいたしました。

ポイントは、直筆での花びらや茎の表現。

そして、三墨法や側筆を使った葉の表現です。

これらをうまく組み合わせることで、水墨画らしい作品に仕上がります。

 


●葉っぱが意外と難しい…

今回の教室で皆さんが一番苦労されたのは「葉の表現」でした。

三墨法は時々教室でふれますので、多少なり慣れてきたものの、筆の側面を使って描く方法で葉の形を描くのには少しコツが必要で難しかったようです。

教室は少人数制ですので、私がそれぞれの参加者に個別でアドバイスをしながらフォローを行っています。
ですので、今回も難しい葉っぱの部分もありましたが、皆さん時間をめいいっぱい使って、素晴らしい作品を仕上げていただきました。

シンプルに見える作画ですが、皆さん集中して描かれた気持ちのこもった作品を見られることができましたので、今回の教室も大変充実したものとなりました。

以上、今回の教室の内容でした。これからも皆さんと楽しく学んでいければと思います!

  


●教室風景

 

 

●お客様の声